エリアの傾向に基づいて上映計画
中国映画資料館の沙丹・館長は、「北京は面積が特に広く、交通もとても便利とはいえない。もし、映画館があちこちに散らばっていると、観客はたいへん。今回の映画祭では約300作品が上映される。上映回数は約1000回。北京の大学5校と映画館25カ所で上映されるが、それをどのように計画するかは、一大事。これまでは映画館が各地に散らばっていたが、今回は、市内の映画館が多くなった。そのため、観客は自分の好みでエリアを選び、映画を観賞できる」と説明。
「北京は、区域によって住んでいる人の年齢層も異なる。例えば、東側は若者が多い。普段、東側の映画館で芸術映画を上映すると座席占有率が高くなる。そのため、同映画祭では、朝陽区常営にある盧米埃北京映画館で芸術映画をたくさん上映するよう計画した」としたほか、「大興区は、新興住宅街。仏アヌシー国際アニメーション映画祭で、最高賞を受賞した長編アニメーション『父を探して(O Menino e o Mundo)』のような、家族で楽しめる映画が人気となる。同エリアではシンプルでわかりやすいアニメがぴったり。一方、在中日本大使館の領事部に近い藍色港湾の近くの映画館では、日本映画をたくさん上映する。そのようにすることで、観客は映画館へ行ったり来たりするのにたくさんの時間を使わずにすむ」と、「映画観賞マップ」を描く。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年4月19日