就職活動の最盛期である「金の3月と銀の4月」と呼ばれるシーズンを迎えているが、今年競争が最も激しい業界、給与が最も高い業界は何だろう。昨日、求人サイトの「智聯招聘」は「2016年春季中国の雇用先需要およびホワイトカラー供給報告書」を発表、ネット上に掲載された企業の人材募集数とホワイトカラーの履歴書投函状況を分析し、今年春季の求職期における労働市場のホワイトカラーの需給状況を紹介した。これによると、ホワイトカラーは春季の転職に際し平均で48人が一つのポストを争奪しており、競争圧力は前年比の約2倍となっている。成都や重慶といった都市のポスト競争指数はトップ10にランクインした。華竜網が伝えた。
平均48人が一つのポストを争奪
「智聯招聘」のオンラインモニタリング調査によると、2016年春季、全国人材需給競争指数は48であった。これは全国範囲で1つのポストに48の履歴書が投函されたことを意味する。2015年通年のデータと比べると、今年春季の競争指数は大幅に上昇しており、全国の求職市場は15年末よりさらに厳しい状況になっていることが分かる。
重慶では、最も競争が激しい業界は不動産と建築業界となり、環境保全分野がその後に続いた。この他、電力、エネルギーといった業界の競争力もやや高く、これら分野の競争指数が重慶でトップ5となった。
重慶智聯招聘マーケティング部の范静マネージャーは、二線都市の不動産市場は「在庫整理」の段階にあり、不動産の取引状況は一線都市には及ばず、重慶地域の不動産業界の就職競争はやや激しくなると述べた。環境保全業界は、注目度こそ高いが、業界全体の発展が初期段階にあるため、同じく人材への需要はまだ少ないと指摘した。
都市求職競争指数で重慶がトップ10入り
都市別の競争指数では、成都、瀋陽、西安、蘇州、天津、大連、重慶、南京といった都市が上位10位を占めた。これについて范氏は、これらの都市の競争指数が高い要因はいくつかあるとし、「これらの都市の経済発展、地域効果、生活コスト、自然環境といった点で魅力があり、地域発展の中心となり、多くの人材を引き付けている。伝統的な一線都市と比べ、これらの都市の人材吸収および消化能力は人材の需要とマッチしないため、最終的に求職競争の激化を招いた」と分析した。(編集MI)
「人民網日本語版」2016年4月19日