熊本地震発生後、各地の華人、華僑から絶えず多くの救援物資が届いている。福岡県で旅行業を営む呉純宇さんは、今回の地震で大きな影響を受けた一人。先が真っ暗な状態になりながらも、会社の車6台に水や食料、日用品などの救援物資を載せて被災地へと出向いた。「社会的責任を少しでも果たしたかった」と呉さんは語る。
現地で太陽光発電プロジェクトを担う中国民営企業の蘇慶総経理は、募金や物資の寄付以外に、運搬可能な太陽光発電資源を利用して電気の寸断された被災地で利便性の高い充電電源を共有するという専門的な計画がある。現在従業員を派遣して初期調査を進めているという。
熊本で有名な華人である林康治さん(86)は、阪神淡路大震災発生時、神戸市内中心部までの数十キロの道のりを、救援物資を背負って徒歩で向かい、被災地の華僑への救援活動を行った当時の様子を振り返った。「海外でどんな困難に直面しようとも、中国人は強い気持ちをしっかり持ち、協力し合い、現地の人々と共に困難を乗り越えていかなければ」と記者に語った。(編集MI)
「人民網日本語版」2016年4月26日