●母親に対する愛情表現、「80後」「90後」は間接的
母の日を祝う表現形式について、「10後(2010年代生まれ)」や「00後(2000代生まれ)」の小さな子供たちが直接的かつ熱烈であるのに比べ、「80後(1980年代生まれ)」や「90後(1990年代生まれ)」の多くは、より間接的な方法で祝福し、決して口に出して愛情表現をしない傾向になる。
陳氏は、母の日に家族で外食し、そのあと花束を母親に贈ろうと計画していた。これは、彼が中高生の時代から続いている習慣という。彼は、「母親の誕生日と母の日は、花束以外のプレゼントを贈ったことはほぼ皆無だ。もともと、母の日にはカーネーションを贈る習慣を知らず、違う花を贈ったこともある」と照れながら話した。だが、彼は、来年の母の日までには恋人を見つけて、彼女と一緒に母の日のプレゼントを贈りたいと思っている。「いつの間にか30代が目の前に迫るようになった。母親の最大の気がかりは、私の結婚だろう」と陳さん。このほか、社会人になったばかりの「90後」の男性2人の「母の日ギフト」は、実家に電話をかけることだけだった。彼らはいずれも、「母の日だからと母親にわざわざ特別なことをするのは、非常に気恥ずかしい。だから、電話をかけて元気かどうか尋ねるだけにした」と弁明した。
●残された母親との通話時間はわずか4日間
微博(ウェイボー)では、ネットユーザーが、「母の日の最適ギフト」をめぐり熱い討論を戦わせていた。
その中でも、「あなたと彼女には4日間しか残っていない」という題名の漫画に、多くの人々が感動した。この漫画の主人公は、夢を追う25歳の「北漂(地方から北京に出てきて奮闘している若者)」の女性だ。彼女は週に1度、かならず母親に電話をする。通話時間は3分を超えることはない。会話の内容は、「ごはん食べた?」や「夜更かししないで」といったことだ。
この女性は、これから40年間に母親と電話で会話する時間を計算してみた。1回3分x1カ月4回x1年12カ月x40年=5760分=96時間=4日となった。彼女は、「私と母親に残された通話時間はわずか4日間だけ」と皆に訴えた。
ネットユーザーたちは、このような計算方法がやや「オーバー」であるとはわかっていたが、「思わずしんみりした」というコメントが多く寄せられた。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月10日