マウスのヘビーユーザーは手のツボマッサージ
同病院の針灸マッサージ科衛橋外来診療部門の陶雪芬副主任医師は、「『マウス肘』は『手根管症候群』とも呼ばれ、人間の正中神経と手の血管が手根管のところで圧迫され、人差し指と中指の凝り、痛みやしびれ、親指の筋肉に力が入らないといった症状が出ること」と紹介。
多くのホワイトカラーや科学研究者は毎日長時間にパソコンを使用し、キーボードで入力したりマウスをクリックしたりする。腕関節が長時間、重複的かつ過度な労働を強いられるため、筋肉や関節のしびれ、腫れ、痛み、痙攣の症状が起きる。これらの症状はすでに一種の現代人の職業病となってきている。
陶医師は、ツボをマッサージすることで、スマホ肘の初期症状には優れた治療作用が期待できるという。例として労宮穴と大陵穴へのマッサージが挙げられるが、手のひらの中央にある労宮穴には正中神経と掌側指動脈が走っており、ここをマッサージすると正中神経の疲れをとるのにとても効果的だ。大陵穴は手首を横に走る三本の線の中央にあり、長掌筋と屈指筋がここにある。ここをマッサージすると手のひらの筋肉がリラックスできる。マッサージの回数は個人によって違うが、一般的に毎日1~2回で、毎回10分前後行えばよいということだ。