報道によると、欧米のように、モバイルインターネットの時代が訪れる前にさまざまなサービスが選択できる状況であったわけではないほか、第4世代移動通信網(4G)以上のインターネットが急速に普及し、中国の若者は、西洋の若者以上に、スマホを多用する。専門家が、「中国では現在、『スマホで全てを済ませる』社会が形成されつつある」と分析するほどだ。
王さんにとって、スマホが生活に欠かせない重要アイテムになっているのは、操作が簡単だからだ。王さんの両親も便利であることを知っており、「母親がしょっちゅう電話してきて、スマホでいろんなものを予約してほしいと頼まれる」という。
これは、中国で深刻なスマホ依存症になっている人達の特徴にマッチする。中欧国際工商学院の蒋炯文教授(マーケティング学)によると、「スマホユーザーで最も多いのが女性や若者。特に1990年以降に生まれた消費者は実際に何でもスマホを使って解決する」。
市場調査機関の北京騰雲天下科技の統計によると、スマホを使った取引の52.5%を女性ユーザーが占めている。同社の戦略責任者・ウィリアム・プラマー氏は、「非常に若いマーケットセグメンテーション」と分析する。中国のモバイル通販のユーザーの57.9%が26歳から35歳。25歳以下のユーザーが、市場シェアの17%を、36歳から45歳のユーザーが20.2%を占めている。
報道によると、中国の「スマホ革命」には複数の原因があり、その一つが高速インターネットの大規模建設。また、スマホの普及も原因の一つだ。市場調査会社・ミンテルによると、中国で販売されたスマホは昨年、4億6100万台だった。つまり、中国人の3人に1人が新しいスマホを購入した計算になる。
蒋教授は、「現在、発展途上の都市と農村地域が成長の原動力」とし、「中国は今後、広範囲でパソコンやクレジットカードなど従来の決済方法を飛び越える、世界初の国になるだろう」と予測している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年5月11日