ベトナム国営テレビ2チャンネルは5月10日夜、中国ドラマ「三国演義」を放送し、多くの人々を魅了した。人民日報が伝えた。
「西遊記」に「三国演義」といった中国を代表するドラマから、「渇望」や「情満珠江」といった恋愛ドラマ、「還珠格格(邦題:還珠姫 〜プリンセスのつくりかた〜)」や「十三格格」といった時代ドラマ、「省委書記」や「鉄面無私」といったノンフィクションドラマまで、近年多くの中国ドラマがベトナムで絶賛放送され、ベトナム国民の誰もが簡単に中国ドラマ作品や登場人物の名前を列挙できるようになっている。とりわけノンフィクション作品はベトナムの人々が中国を知る上での一つの窓口となっている。
アクション作品を好む若者
ベトナム伝統医薬学院の范仲雄さんは中国ドラマファンの一人。食いつくようにテレビに見入り、ドラマのシーンに一喜一憂する。彼が観ているのは中国のアクション作品「龍門飛甲」。彼のように中国のアクション作品を好んで観るベトナムの大学生は多い。「この作品は毎日1話しか放送されないので、物足りなく感じる」と筆者に語った。
取材する中で気づいたのだが、ベトナムの青年には侠客への一種の憧れのようなものがあるようだ。同作品の放送以前にも、「神雕侠侶」や「天龍八部」、「射雕英雄伝」、「笑傲江湖」といったアクション時代劇がベトナムで話題となり、ベトナム語版で放送されては高視聴率を記録する作品となった。