2016年5月16日  
 

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中国語映画の著作権獲得ブーム、日本の推理小説に焦点さだめる (3)

人民網日本語版 2016年05月16日10:29

著作権費

どのようにして小説の著作権を得るのかについて、安プロデューサーはまず先に国内の新星出版社に連絡し、そこから作者である島田荘司に連絡されると紹介してくれた。「彼は私たちにたくさんの映画作品の実績があるのを見て、快く著作権買取に応じてくれた。日本の数多くの監督にしろ、出版社にしろ、私たちにとても好意的だった。なぜなら私たちはアクションを起こしたのが一番速かったためだ。中国国内の会社は彼の作品を購入しても、その後音沙汰がないというのがほとんどだったという。一方で私たちはこのように短い間に映画作品を作り出し、その関係もあって次々と日本人の友人たちを接待することになった。思いがけず行った一連の出来事が日本の文化関係者たちに深い印象を与えたらしい」と語り、その著作権費用については「『夏、19歳の肖像』は最初に映画化を申し出た関係もあって、非常に安い価格で手に入れることができた」とした。

ローカル化

安プロデューサーは作品のローカル化については次のように語った。「会社として作品を制作する上で最もコアとなるものは何かと言えば、リメイクする場合、日本、韓国、または欧米に限らず、常に生じるローカル化の問題だ。私たちが惹かれるのは作品のストーリーであり、必要とするのはそのアーキテクチャとコアの部分。そしてローカル化する場合は、中国の伝統や文化に従ってリメイクする必要があるが、だからといってやたらと変えてしまうという訳にはいかない。この作品のラフカットを見るとこれは日本の小説とは感じさせず、中国で起きた一つの事件とストーリーという感覚に襲われる。ストーリーは島田氏が30年前に書いた作品だが、この心の動きは現在の中国でもまたは世界各地のここ彼処でも起きうるものだと思う。こういった心の動きは共通しているものだからだ」。


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