頂点に立つ日本チーム
08年の北京五輪で団体総合と床運動、鉄棒の3種目で金メダルを獲得し、引退した鄒凱さんは、「中国の実力自体は決して低いわけではない。ただ、ミスが多いというのが、良いパフォーマンスを見せることができない主な原因。今後しなければならないことはたくさんある。今回はミスが確かに多かった。でも、まず自分のミスが何かを整理しなければならない。そして、帰国後は選手たちと真剣に話し合い、試合のビデオを真剣に見なければならない」と、選手自身が自らの課題を見付けなければならないとの見方を示した。
北京五輪とロンドン五輪で2連覇を果たした中国男子団体の実力は本当に落ちてしまったのだろうか?中国チームには過去、09年に引退を表明した楊威のような6種目の試合に出場できる中心選手がいた。その後も、張成龍や馮喆など、メンタルが非常に強く、複数の種目で安定したパフォーマンスを見せる選手が登場し、体操男子団体において、中国は「王者」の名を得ることができていた。一方、■書弟や林超攀などの若手選手は、能力の面では、大黒柱となる実力を備えているものの、メンタル面や経験の面では、十分とはいえない。今回の試合では、張成龍率いる五輪初参加の若手選手4人のほとんどが、緊張しているのが目に見えて分かり、動きが悪く、ミスを連発してしまった。ロンドン五輪で男子体操団体総合で金メダルを獲得し、引退した陳一冰は、「若手選手が初めて五輪に参加して緊張するというのは当然。しかし、実力という点では、中国の体操チームは世界トップレベル」との見方を示す。
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