英国放送協会(BBC)中国語電子版の報道によると、デンマーク、英国、フランス、オランダ、フィンランドなどの西洋諸国で実施された調査や研究結果は、人類の知能指数(IQ)は下降傾向にあり、特に1975年以降に生まれた人の平均IQは、その親の世代より低いという。北京日報が報じた。
研究者はその原因について、教育システムが変化している、デジタル時代には多くの人がネットサーフィンに多くの時間を費やし、読書時間が減っているなど、環境的要素を挙げている。
科学者は、この現象は数学や言語の教育スタイルが変化していることと関係があるとの見方を示す。人々の読書時間は減る一方、テレビを見たり、インターネットをしたりする時間は増えている。また、若者はSNSに多くの時間を費やしている。
また、デジタル時代の今、知力に対する概念にも変化が起きている。従来のIQ測定は、時代の変化に適応できていない。ある専門家は、「私たちが現在生活している社会では、知力を記憶力や数学、語彙、知識で測ることはできない。しかし、従来のIQ測定は、それを測るものだ」との見方を示す。
専門家は、「IQが下がっていると結論することはできないが、人々の学習方法や推理の仕方は変化していると言えるだろう。そして、IQを測定するツールや手段は時代と共に前進していないと言える」と指摘する。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年6月28日
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