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「海外における中国人学校開設が急務」在日本中国大使館・汪婉参事官 (3)

人民網日本語版 2018年07月19日09:32

陽光学校の教室の一角(汪婉参事官提供)

海外に住む中国人の子供たちの中国語教育の不足は深刻な影響及ぼす

海外に駐在する外交官や中国資本機関の職員たちは、海外に住む中国人の子供たちが十分な教育を受けることができなければ、子供の将来や国の持続可能な発展、ソフトパワーの建設などにも大きな影響が及ぶと懸念している。汪校長は以下の3つの影響を指摘している。

1.中国国内の義務教育と足並みをそろえることができなければ、子供の将来に影響を与える。中国の法律は、義務教育を受ける権利は全ての国民にあるとしているものの、その権利は海外に住む中国人まではまだカバーされていない。現在、海外に住む中国人は3つの方法で子供の教育問題を解決している。1つ目は、子供を中国に残して教育を受けさせる方法。この場合、子供が愛情不足となり、家庭における教育も不足するため、子供の成長や安定した家庭という面で悪影響を及ぼす。2つ目は、子供をローカル学校に入学させてローカル教育を受けさせる方法。3つ目は子供をローカルの中国語学校に入学させる方法。2つ目と3つ目は中国国内の教育と足並みをそろえていないため、子供たちは帰国後、その教育思考やスタイルにすぐに適応することが難しくなる。また、中国語の勉強もしなければならず、本来は賢かった子供が勉強についていけなくなってしまい、学校に行くことすら嫌がるようになってしまう子供さえいるという。

2.国のソフトパワー建設や外交の持続可能な発展と国の海外進出戦略に悪影響を及ぼす。中国の経済が発展し、総合的な国力が向上しているのを背景に、特に国が海外進出戦略を実施するようになって以降、海外で外交から教育、経済、テクノロジー、ニュースなど各分野で活躍する中国人が増え、海外に投資する企業も増えている。つまり、子供の中国語教育という問題を抱えている中国人がますます増加しているということでもある。

3.中国に対する子供たちの愛着が不足している。これは次の世代にも影響を及ぼし、国の根本的な部分にも影響が出る。汪校長は、「海外に住む中国人の子供というのは特殊なグループで、子供のころから親と共に海外で生活しているため、視野が広く、経験、知識も豊富で、いろんな人と交流して、言語能力とコミュニケーション能力、適応力なども優れている。これは、国際人の育成に絶対必要なこと。しかし、彼らは海外の教育しか受けておらず、外国語を流ちょうに話し、思考パターンや価値観も外国式で、中国に対する子供たちの愛着が不足している」と指摘する。


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