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「海外における中国人学校開設が急務」在日本中国大使館・汪婉参事官

人民網日本語版 2018年07月19日09:32

 

外交官はそのほとんどの時間を海外で暮らしており、彼らの子供たちの就学問題は大きな問題となっている。こうした問題を解決するため、中国の在外公館は「陽光学校」を開設するようになっている。陽光学校は、外交官の子供たちを対象に中国語や中国文化を学ぶために開設された学校で、子供たちの中国語能力の向上と、帰国後もスムーズに入学や進学ができるようサポートすることを目的としている。このほど人民網駐日本記者は在日本中国大使館参事官で、程永華大使夫人の汪婉・陽光学校校長を取材し、日本の陽光学校開設までの過程や現状、海外において中国人学校を設置する必要性についてインタビューを行った。人民網が報じた。

アジアで最初の陽光学校が日本で開設されるまでの紆余曲折

2002年、当時在米国大使館の大使を務めていた楊潔篪氏と夫人の楽愛妹参事官は、初めて同大使館に陽光学校を開設した。そして、楽参事官が初代校長を務め、中国の在外公館が陽光学校を開設する先駆けとなった。

程永華氏が駐日本中国大使に就任すると、10年9月には「陽光中国語教室」を開設したが、残念なことにそれから数ヶ月後の11年3月に東日本大震災が発生し、津波の影響で福島第一原発事故が発生した。大使館の職員の家族は全員帰国し、「陽光教室」も閉鎖せざるを得なくなってしまった。それから約1年半、中国大使館の職員は家族も子供も日本にいないという特殊な状況が続いた。そして、12年10月になってようやく「陽光教室」が再起動し、教師の資格を持つ外交官の家族に教師を担当してもらうことになった。13年1月、楽参事官率いる中国外交部(外務省)と教育部(省)連合業務グループが在日本中国大使館を訪問したことをきっかけに、在日本中国大使館の陽光学校が正式に開校。同校は、中国外交部が海外の大使館に開設した12校目の陽光学校で、アジアでは第1校目となった。

陽光学校の子どもたちと記念撮影する程永華大使と汪婉参事官、楽愛妹参事官(汪婉参事官提供)

「陽光教室」を開設した際も、陽光学校を開校した際も、教師どころか、設備や机、椅子に至るまで何もなく、全てを0から始めなければならなかった。通常の学校と異なり、同校の学生は5歳から17歳までとなっており、1クラスの人数は非常に少ない。例えば、小学2年生は3人、中学3年は1人だけといったようにだ。それでも、小学2年、3年、4年、5年、中学1年、3年の6クラスがある。このようにクラス編成は完全に外交官の子供の状況に基づいて決められる。

汪校長は、先頭に立ち、様々な工夫を凝らし、度重なる困難を解決していった。授業に関する問題を解決する必要があっただけでなく、課外活動を企画したり、保護者たちからの意見に基づいて問題を処理したりといったように、非常に多くの仕事をこなしてきた。


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