日本の気象庁によると、埼玉県熊谷市で7月23日、観測史上最高の気温41.1度を観測した。共同通信社の報道では、東京都監察医務院によると、東京23区内では7月に入ってから24日までに熱中症で男女71人が死亡、うち60代以上は約83%を占めた。また、16-22日の1週間に熱中症で病院に搬送された人の数は、47都道府県で2万1千人以上に達した。
2020年7月24日に開幕する東京五輪まであと2年に迫ったが、日本では今年、全国的に「危険な暑さ」になっており、世界では東京五輪開催への懸念が広がっている。
「危険な暑さ」が生活に影響
日本では7月23日、今年一番の暑さとなり、その暑さは「命の危険」を感じるほどのレベルとなった。史上最高の気温を観測する酷暑となり、熱中症で病院に搬送される人の数や亡くなる人の数も増加の一途をたどっている。共同通信社の報道によると、東京では、熱中症によって亡くなった71人の大半が高齢者や子供だ。また、東京と大阪で70代と80代の高齢者夫婦2組が熱中症によって亡くなっているのが自宅で発見されたほか、愛知県では校外学習の小1男児が熱射病で死亡した。
日本の高齢者の多くは「節電、節約」の意識が高く、クーラーをつけることをあまり好まない。また、政府が企業に対して、エネルギーの浪費を避けるよう求めているため、公共施設の空調設備が十分に整っていない。日本政府が2017年に発表した調査結果によると、全国の公立小中学校のエアコン設置率は42%にとどまり、ほとんどのマンションにはセントラル空調システムが設置されていない。
米CNN(電子版)の報道によると、米気象情報提供会社・アキュウェザーの創始者で気象学者のジョエル・マイヤーズ氏は、「日本の一部の地域は、猛暑になることが少ないため、エアコンがあまり普及していない。つまり、熱波に襲われると、人々はクーラーのきいた場所を見つけて暑さを避けることができないということだ」と指摘する。
全国で記録的猛暑となり、人々の日常生活にも影響が出始めている。CNNの報道によると、京都の祇園祭の後半を彩る24日の花傘巡行が、記録的な猛暑が続いているため、中止となった。また、全国の学校が運動や部活動を中止している。
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