2014年1月15日  
 

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中国で話題の曲に盗作疑惑 KOKIAの「クルマレテ」にそっくり

 2014年01月15日13:49
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 10日放送された中国中央テレビ(CCTV)の新音楽番組「中国好歌曲」に、歌手「火風」の息子で、シンガーソングライターの霍尊さんが出演。オリジナル楽曲「巻珠簾」を披露し、歌手の劉歓が涙を流したほか、聴衆も感動に包まれ、ネット上で話題になった。ところが、あるネットユーザーが、同曲は日本のシンガーソングライターKOKIAの「クルマレテ」にそっくりと指摘し、「パクリ」ではないかとの疑いが浮上している。それに対して、霍尊さんのマネージメント会社は14日、「巻珠簾」はオリジナル楽曲で、「盗作」ではないと完全否定するコメントを出した。一方、同番組の陸偉・広報部長は、「専門の音楽チームが調査する」とした。新京報が報じた。 

 霍尊さんは以前、取材に対して、「『巻珠簾』は、北欧風のアニメにインスピレーションを得た。元々は、アイルランド風の曲を作りたかったが、完成すると、アイランド風というよりは中国風の雰囲気のほうが強かった」と語り、「1日目に作曲をし、2日目に詩を付け、3日目に修正。わずか3日で完成した」としている。

■ 担当者「専門家に鑑定依頼」

 陸広報部長は、「『クルマレテ』という歌は知らなかった。当番組では、楽曲のオリジナル性を確保するため、収録の前に出演者と、『盗作と確認されれば資格を取り消す』という合意書にサインしている。まだ、この問題について霍尊と話し合っていないが、盗作疑惑が出ている限り、専門の音楽チームが鑑定を行わなければならない。『盗作』の基準は、『スタイルが似ている』というようなあいまいなものではない」としている。

 さらに、「完全なオリジナル性は確保しなければならない。しかし、視聴者にも、専門的な判定結果が出る前は、軽率な結論を出さないでもらいたい。音楽を作っている人にとって、『盗作』という疑いは深刻な問題で、大きな傷となりかねない」と指摘。「『巻珠簾』の審査結果は近日中に公表される」とした。

■ 専門家「全く同じなのは4小節だけ」

 音楽の制作に携わったことがあるというある専門家は、「業界では、メロディー部分の盗作の基準が、8小節が連続して同じであることと定められている。『巻珠簾』と『クルマレテ』は、サビ部分の3フレーズ目のメロディーが全く同じだが、計4小節にとどまっている。それに、歌のメロディーも若干異なる。また、同じフレーズで島唄のような雰囲気を出しているが、歌う時の装飾音が異なる。そのため、『盗作』とは見なせない」との見方を示した。

 そのほか、2曲は編曲の仕方やムードが似ている。編曲の上で、2曲は異なる楽器、音色を使っているが、演奏の仕方が非常に似ており、聴く人は「そっくり」と感じるのだ。(編集KN)

 「人民網日本語版」2014年1月15日

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