先日に引き続き、またもや、高さ632メートルの上海センタービルに登るという、とんでもない人間が現われた。今回の様子は撮影され、その動画や写真がネット上でまたたく間に広まった。先日上海センタービルに登ったのはロシア人とウクライナ人だったが、今回動画に映っている2人は中国語を話していた。動画の最後に現われるクレジットから、2人は「上海銅人堂」と名乗っていることがわかった。新民網が伝えた。
26日午後7時ごろ、上海センタービルの公式微博(ウェイボー)に、今回の経緯についての説明が掲載された。これによると、「90後(1990年代生まれ)が上海センタービルに登る」と題する写真と動画がネット上にアップされた後、上海タワービル建設工事の施工を請け負った業者は、詳しい現場調査を実施した。調査の結果、外国人の若者が同タワーに登るという事件が起こった後、建設現場の防犯設備は不完全なままだったことが明らかになった。この間、上海では結氷や雨雪の天気が続き、タワー・クレーンによる作業など高所での工事は中断されていた。すでに警察も調査に乗り出しているという。
上海センタービル側は今月13日、外国人2人がタワーに登ったことに関して、公式微博にコメントを発表していた。
現在、上海センタービルの工事現場には、防犯強化の目的で、柵が設けられているという。
建設作業員は、「工事現場への関係者以外の立ち入りを防ぐ」「タワーに進入可能な場所には全て防犯柵を設ける」などの手段を講じていると話した。某メディアによると、日中に上海センタービルに出入りする関係者は、身分証の提示が必要だが、パトロールの回数を増やすかどうかについては、現場関係者からはまだ返事がないという。
上海タワー側は、「社会各方面の皆さんには、人命を大切にし、ルールや法律を守り、許可なく建設現場に侵入しないよう、強くお願いしたい。この騒動に追随してタワーによじ登るという危険な行為を決して真似しないように」と厳しい姿勢で注意を促した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年2月27日