山東省青島市に住む王婧さん(20代女性)の両親はもうすぐ韓国旅行に行く予定だ。旅行を楽しみにしている2人だが、高齢なため中国語が通じない韓国で、どのように買い物や食事、電話、インターネットをすればいいのかが心配の種になっている。そんな2人の不安を解消しようと、王さんは、便利な旅行関連アプリの使い方を説明するイラストガイドブックを準備し、ネットユーザーから「感動した」という声が寄せられている。揚子晩報が伝えた。
両親がアプリのマークが分からなければ困るだろうと、王さんはまず携帯のホーム画面の説明から始め、各アプリの機能をイラストで説明している。「インターネットをしたい時はまず携帯のホームを開いて設定ボタンをタップ」、「記念写真を撮りたい時は、Camera360のアプリを使用」、「現地の人と交流したい時は、翻訳アプリ・有道詞典を使用」、「無料電話を利用する時は、易信をタップすればOK」などだ。各アプリの機能を説明した後、王さんは、それらのアプリの使い方を詳しく説明している。例えば、「Camera360」の使い方について、「私が撮る写真がきれいだといつも言っているけど、コツはシーンやパターンのチョイス」とし、「真ん中の丸いボタンを押すと、撮影できパシャという音がする」、「丸いボタンを右にスライドすると、シーンの選択ができる」など1つ1つのボタンの機能を詳しく説明している。さらに「シーン」の意味について、「肌をきれいに見せたかったら、『美肌』を選択。動いている物を撮りたい時は、『スポーツ』。分からない時は『自動』」と詳しく説明している。また、現地の人に何かを聞きたい時は、「『有道詞典』を開いて、『翻訳』をタップ。『韓国語』を選択するのも忘れないように。聞きたいことを中国語で書くように」と説明している。そのほか、写真の共有の仕方、通話の仕方なども、両親が分かるようにイラストで細かく説明している。
アプリのマークやボタン、使い方などをまとめるのには、時間と労力が必要だ。しかし、そこには王さんの両親に対する気遣いと並みならぬ愛情が詰まっている。そんな手作りの「アプリの使い方ガイド」に、ネットユーザーらが、「両親への愛情を行動で示していて、心温まる」、「娘は両親の宝。気遣いに溢れている」、「保存して私のお母さんにも見せて、教えてあげたい」、「両親にスマートフォン(多機能携帯)の使い方を教える良い方法をついに見つけた。早速保存しておこう」など、次々と感動の声を上げている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年3月7日