このほか白書によると、市民のクレジットカード利用状況と所得に明らかな関係があり、所得が高い人達ほどクレジットカードの利用が頻繁で、月平均利用額も大きいことが明らかになった。年間15万元(1元は約16.7円)以上の高所得カード所有者の月平均利用額は7757元で、5万-15万元の中所得層(利用額3874元)、5万元以下の低所得層(同2424元)を大きく超えた。
■銀行関係者「カード3枚あれば生活できる」
オンライン決済、携帯決済、モバイル決済など決済手段の急速な発展にともない、「金銭を支払う」ことがより手軽に、たやすく実現できるようになった。スピーディーな決済手段、クレジットカードが利用でき、欲しい物はすぐに手に入れたい意識が人々の心に奥深く根付き、いまや「月光族(月給を使い果たす人達)」は何事でもなく、「月欠族(月末を待たずに使い果たし、消費過多になる人達)」が出現した。この人たちの「明日のお金」の使い方はより大胆になっている。ある調査によると、若者の57%が「明日のお金を使う勇気がある」とし、48%は自分が「負豪」になる心配はない、と答えた。クレジットカードに夢中になっているこの人たちは、当然、「不良債権」になる比率もとりわけ高い。
「2013年決済体系運営の全体状況」に次のようなデータがある。昨年末までに、クレジットカードで半年を過ぎた未返済総額は251億9200万元、前年同期比71.86%増の105億3400万元増加している。半年を過ぎた未返済額は未返済総額の1.37%で、同0.08ポイント上昇した。実際に、1人平均のクレジットカード所有数は上昇しており、期日通りの返済にも、一定の影響を与えている。
現在ではほとんどの人々のカード利用は、現金預け入れ・引き出し、振替、消費、理財への投資などであり、我々は自身の日常生活のなかでカード利用が必要な機会をはっきりさせることで、どのような銀行カードが必要か決めることができる。銀行関係者は、一般的な状況下では、3枚のカードがあれば、日常の支払いの必要性を満たすことができると語る。すなわちキャッシュカード1枚、クレジットカード2枚だ。うちクレジットカード1枚とキャッシュカードは、同一銀行で発行されたものであればなおさらよいという。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年2月27日
![]() |
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-8386