通販サイト、春節前の閑散期にセールを展開

　春節（旧正月）の年越し用品の定義が、商売上手な通販サイトによって拡大されている。食用油、肉、野菜、電子製品、マタニティ・ベビー用品、衣料品、靴・帽子類、アクセサリー、さらには書籍や音楽にいたるまで、今やネット通販で販売されているほぼすべての商品が年越し用品とされている。国際商報が伝えた。

　2014年が明けるとすぐ、各通販サイトによる年越し用品を巡るセールの雰囲気が色濃くなった。どのサイトのトップページを開いても、年越し用品のセールが最も目立つ位置で紹介されている。

　中国2位の通販サイト・京東商城は、年越し用品のセールを実施中だ。同サイトは1月上旬から26日にかけ、、毎回異なる商品を対象にした春節（旧正月）セールを続々と展開している。1月9−12日には「電子機器買い替え」セールを実施し、新商品を購入する消費者に多くの選択肢を提供した。携帯電話、パソコン、デジカメ、自動車用品、アウトドア用品は、現金還元の対象となった。化粧品・スキンケア、衣料品などの商品に関しては、1月13−15日に「いつ美しくなるの？今でしょ」セールが実施された。1月16−19日は、大型家電、小型家電、デジタル製品、携帯電話、日用雑貨のセールを実施する。今回のセールのピークは、春節前の1月20−26日に訪れる見通しだ。

　B2Cサイト・1号店の年越し用品特設ページ「年越し用品ストリート」は、自社サイトでのまとめ買いを消費者に促している。同特設ページには、1号店が得意とする輸入食品が数多く並べられている。外国産の牛乳、お菓子、キャンディー、ドライナッツなどが、輸入食品の「一つお買い上げごとに一つ進呈」キャンペーンの対象となっている。

　多くの年越し用品セールのうち、中糧集団の食品系通販サイト・我買網の「あなたの年越しの味は？」キャンペーンがひときわ注目を浴びている。その他のECサイトが注意力をおまけや現金還元に向ける中、同サイトは「芸術的」な路線を歩んでおり、公式サイトと微博（ウェイボー）を利用し、消費者の「年越しの味」に対する意見を集めている。「おふくろの作った餃子こそ年越しの味だ」といった意見は温かみがあり、消費者の注意を引き付けている。