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復旦大学、モノのインターネットの重要技術を把握

 2014年02月11日11:25
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 曲がる携帯電話、折り畳めるテレビ、ニュースを表示できる車の窓ガラス――これらの想像上の産物は、すぐに現実になる可能性がある。復旦大学が10日に明らかにした情報によると、モノのインターネットとスマート製品のコア技術「有機薄膜トランジスタ(OTFT)」の研究に、重大な進展があった。復旦大学の科学者らは初めて、その性能の安定性に影響する作用のメカニズムを明らかにし、同技術の大量生産における活用のボトルネックを突破した。関連する論文は、世界的に権威のある学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。新華社が伝えた。

 チップそのものには高い性能が求められないが、広面積でフレキシブルに使われる分野(フラットディスプレイ、医療機器、スマートパッケージなど)において、OTFTは活用の高い将来性を持つ。しかし世界の学界はこれまで、OTFTの性能を不安定にする原因について、一致した結論を得ていなかった。復旦大学の研究チームは、OTFTが異なる材料およびキャリアの中で働く場合、その安定性に影響を与える原因に共通性があることを発見した(大気中に大量に存在する水分子と酸素分子)。大気環境において、この二種類の分子はOTFTと直接接触し、水素と酸素の化学反応が発生し、機器の正常な稼動を妨げる。同チームの説明は、すでに広く賛同を得ている。

 この反応のメカニズムについて、科学者は分かりやすい例えをしている。復旦大学情報技術学院の仇志軍准教授は、「全過程は、絶えず流れる小川に大量のスポンジを投げ入れることに例えられる。スポンジが水を吸うと、小川は枯れて水がなくなる。スポンジが圧力を受けると水が溢れ出し、小川が再び流れる。小川はOTFTのことで、スポンジは水分子と酸素分子のことだ。吸水と加圧は+と−の電圧で、水分は電流のことだ。装置内の電流が動き続ければ、理論的な操作状態に浮動が生じ、回路の稼働状態が乱れて効果を失う」と説明した。

 モノのインターネットの重要なハード技術を把握している国も地域も存在しないため、中国は特にOTFTの開発面で圧倒的な優位を占めている。科学者らは、この大規模活用における最大の障害物を取り除けば、後は重視と投入を続けるだけで、中国が関連する材料・部品・システム集成の面で機先を制すると確信している。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年2月11日

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