全国乗用車市場情報連席会副秘書長の崔東樹氏は、「製品の多元化・豊富化の特徴が強まっており、この面から見れば、日本の反撃は非常に難しくなる。攻勢を仕掛ける日本車にとって、現在の市場環境は5-6年前と異なっている。13-20万元の中級車市場において、製品競争はブランド力によって展開される。日本車は往々にして、低価格により量を勝ち取るマーケティングを講じる。例えばシビックやカローラの割引額は2万元以上に達するが、サジターは約5000元に抑えられている」と指摘した。
製品ラインナップが乏しいほか、日本車のデザインも保守的で不評を買っている。この面では、ファミリー顔を持つVWが優位を占めている。今回発売されたオクタビアのデザインは若々しく、ファッショナブルだ。軸距も108mmに拡張された。動力面ではEA111エンジンの代わりに新型EA211エンジンを搭載し、これまでの1.8TSI・2.0L自然吸気エンジンをなくし、1.6Lと1.4TSIの2種類のみとなっている。そのうち1.6Lは5速MTもしくは6速AT・MTで、1.4TSIは5速MTか7速デュアルクラッチだ。
新型オクタビアはABS+EBD、前部両座席のエアバッグが標準装備となっており、一部のグレードは坂道発進補助装置、タイヤ空気圧チェッカー、電子制御スタビライザー、バックレーダーなどを搭載している。ハイグレード仕様は、カーテンエアバッグ、頭部エアバッグをつけている。また新型オクタビアはデュアルゾーン式フルオートエアコン、加熱できるバックミラーや後部座席中央の手すりを搭載している。ネットユーザーが、新型オクタビアはシュコダの史上最も思いやりある車種だと評価するのも無理はない。
企業はこれらの主力製品に希望を託し、販売拡大の期待を寄せている。シュコダやトヨタは中級車市場での駆け引きにより、主流ブランドの集団に戻ろうとしている。この真っ向勝負により、今年の中級車市場には硝煙の匂いが立ち込めることになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月23日