西部大開発の重点プロジェクトである高速鉄道新線、蘭新線第二複線(新疆区間)の設備試験・調整作業が3日に始まった。これは、新疆維吾爾(ウイグル)自治区がまもなく高速鉄道の時代を迎えることを意味する。人民日報が伝えた。
同線は甘粛省の蘭州西駅から出発し、青海省の西寧市、甘粛省の張掖市、酒泉市、新疆の哈密(ハミ)市、吐魯番(トルファン)市を経て烏魯木斉(ウルムチ)駅に到着する。投資総額1435億元(約2兆3550億円)、全長1776キロメートル、設計最高時速は250キロメートル。国家I級の複線電化旅客鉄道線で、1度に建設されたものとしては世界最長の高速鉄道となる。うち、新疆区間の全長は710キロメートル。同自治区内に建設された初めての高速鉄道だ。
同線が開通すれば、新疆、甘粛、青海の3省・自治区間に新たな高速鉄道輸送ルートが加わることになり、ウルムチから大陸部主要都市までの所要時間も現在の半分ほどに短縮される。「新疆はもはや辺疆ではない」。新疆のシルクロード経済ベルト中核地域建設に向け、同線は力強いサポートを提供する。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年6月4日