3Dメガネをかけてトランスフォーマーの映画を見ると、映画の立体的な効果を楽しむことができるが、3Dメガネをかけて患者を手術するのは、理解しがたいだろう。こうした場面がこのほど、遼寧省人民病院で見られた。医師によると、3Dメガネをかけて手術するのは、孫悟空が患者のお腹の中に入り込んだようなもので、非常にはっきりと見える。また同ケースは中国東北部初の3D腹腔鏡を利用した胃ガンの根治手術だという。
遼寧省人民病院の劉峥嶸主任によると、3D腹腔鏡による胃ガンの根治手術は偏光の原理を利用して、立体画像をリアルタイムに生成し、従来の2Dの腹腔鏡手術の欠点を克服している。医師は3Dメガネをかけてモニターを見ることで、4倍の大きさに拡大されたクリアな映像を見ることができる。3D腹腔鏡のハイテク技術と立体感により手術はよりはっきり見えるようになり、より正確に実施可能で、「誤って切除」や「余分に切除」してしまうことを効果的に防ぎ、術中と術後の患者の負担を大きく減らすだけでなく、臓器や血管、神経の損傷を最大限抑え、一般的な腹腔鏡手術よりも出血量や合併症を減らし、手術時間も短縮することができる。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年7月2日