注目されていた中韓経済・貿易協力フォーラムが、7月上旬に韓国で開催された。フォーラムに出席した百度の李彦宏会長兼CEOはスピーチの中で、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長と昨年密会したという噂を認める発言をした。京華時報が伝えた。
百度は革新に基づく戦略的アップグレードを強化している。百度は韓国企業との技術・産業提携を深化させており、「アジアを世界IT革新センター」にするため取り組んでいる。
中国インターネット企業の経営者として唯一出席した李CEOは、「技術革新、アジアの新時代を切り開く」と題するスピーチを行った。李CEOは、「昨年韓国で、サムスン電子の李副会長と会談した。李副会長は、サムスンがすでに百度の多くの技術を使用し、スマホユーザーにより質の高い、便利なサービスを提供していると語った。百度雲(百度のクラウドサービス)はサムスンのスマホに多くの機能を与えている。例えば当社の音声認識技術により、サムスンのウェアラブルデバイス『Gear』はよりスムーズな人と機械の会話を実現している」と指摘した。
李CEOが昨年5月末、サムスンの未来の継承者と目されている李副会長と密会したという噂が伝わっていた。李CEO自らソウルを訪れ、李明遠氏など百度のモバイル事業高官が同行したという。中国のIT企業が韓国ハードメーカーと会談したというニュースは、人々の憶測を呼んだ。両国の大手による提携は、各自の海外市場開拓にとって重要な意義を持つ。観測筋は、「百度にとって、サムスンとの提携の意義は戦略的な高みを持つ」と指摘した。
百度が明らかにした情報によると、同社は2012年11月に端末メーカー向けのカスタマイズされたクラウドソリューションプランを発表した際に、サムスンとプラットフォームを巡る提携について合意していた。初の提携によって開発された製品は、GALAXY Note IIだ。
百度は同製品に対して、クラウドストレージ、クラウド提携、クラウド共有、クラウドカスタマイズなどのクラウドサービスを提供し、サムスンユーザーに大容量の拡張可能な百度クラウドストレージサービス、個人のクラウドデータのスマート処理機能を提供した。これには動画、音楽、画像、文書などの各種データが含まれる。