景観の現状とデジタル技術による復元景観の対比。復元された鏤月開雲—六角亭。
鏤月開雲の現状。
円明園といえば思いつくのは、焼き払われた後の遺跡だろう。観光客に円明園の歴史をよりよく知ってもらい、清代の円明園の様子を知ってもらうため、円明園遺跡公園と清華大学が協力してデジタル3D技術を使って円明園内の108カ所の景観を再現した。北京日報が伝えた。
同システムは国慶節(建国記念日、10月1日)期間に正式に稼動し、観光客は円明園観光の際にアプリソフトをダウンロードすることで携帯電話やiPad上で史料の記載に基づきデジタル技術で再現された150年以上前の円明園の景観を見ることができるようになる。
「デジタル技術で再現したこれら3D景観は、様々な史料の記載や考古学の発見を基盤として復元したものだ」。デジタル円明園科技文化有限公司の孫慧皎氏によると、現在は九州清宴、含経堂などの観光スポット33カ所が2次元コードを通じて360度の3D景観を見ることができ、国慶節期間にアップされる新たなバージョンでは円明園の歴史に記載されている全ての108カ所の観光スポットを見ることができる。
「一足早くデジタル円明園を体験したい観光客は、円明園の入場券売り場でiPadをレンタルして九州清宴などのスポットに行けば体験可能だ」。円明園遺跡公園の曹宇明園長によると、アプリのガイドシステムを通じて360度の3D復元景観を見ることができるだけでなく、観光客に最適な観光ルートやリアルタイムの位置測定のサービスを提供し、同時に景勝区紹介やデジタル映像なども楽しむことができるという。
インターネットを通じて円明園のモバイルガイドシステムをダウンロードして、家庭で円明園観光のシミュレーションを楽しむこともできる。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年8月19日