2014年8月18日  
 

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アップル 中国ユーザーのデータをチャイナテレコムへ移管 

人民網日本語版 2014年08月18日14:04

アップル社は17日、中国電信(チャイナテレコム)をアップルのデータセンターのプロバイダーにしたことを明らかにした。これにより中国のアップルユーザーのデータが中国電信のサーバーに移されることになる。アップルが大陸部のサーバーを利用して顧客データを保存するのは今回が初めてのケースだ。「京華時報」が伝えた。

アップルによると、今回の措置は同社のクラウドサービス「iCloud」の速度と信頼性の向上に向けた取り組みの一部で、同サービスを利用すると写真、メール、その他のデータを保存することが可能だ。できるだけ消費者に近い場所にデータセンターを設立することで、よりスピーディなサービスを提供できるようになるという。

ユーザーデータのセキュリティに関する懸念に対して、アップルは、ユーザーのセキュリティとプライバシーに対しては非常に厳格な態度を取ると表明。プロバイダーのサーバーに保存されたデータはすべて暗号化され、中国電信はこれにアクセスする権限をもたない。アップルが中国電信のサーバーに保存する暗号化キーはオフショア管理され、中国電信は利用できない。またメッセージサービス「iMessage」向けに暗号化システムを設計済みで、アップル自身でさえ暗号を解除することはできないと説明する。

業界関係者の分析によると、アップルの今回の動きはサービスの速度向上を目指す以外に、長期的な業務計画とも関係がある。アップルはモバイル健康管理アプリケーション「HealthKit」をまもなく発表する予定だが、中国国家衛生・計画生育委員会が今年5月に発表した「人口健康情報管理規定(試行版)」の規定によれば、「人々の健康に関する情報を国外のサーバーに保存してはならず、国外のサーバーに管理を委託したり国外のサーバーをレンタルして管理したりしてはならない」ことになっている。そこでアップルはこのたび大陸部にある中国電信のサーバーを選択し、健康情報業務であらかじめ手を打とうとしたと考えられるという。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年8月18日

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