パソコンやスマートフォンを製造する中国のレノボ・グループ(聯想集団)は14日、第1四半期(4-6月)決算を発表。純利益が前年同期比23%増の2億1400万ドル(約214億円)だった。また、主な商品の市場占有率も大きく向上し、海外における收入が全体の64%を占めている。中国新聞網が報じた。
同社の同期の売上高は、前年同期比18%増の104億ドル(約1兆400億円)だった。また、同社のパソコンの世界市場のシェアは、3ポイント増加し、約20%と過去最高を記録。シェア世界一の座を保った。タブレットPCのシェアも初めて3位に入ったほか、スマートフォンのシェアでは4位につけた。さらに、最も重要な中国市場だけを見ると、初めてサムスンを抜いて、トップに立った。
IDC中国コンピューターシステム研究部の王吉平・総監は、「世界のスマート端末市場は、微妙な変化を見せ、先進国ではパソコン市場が回復し、タブレットPC市場の成長が鈍っている。レノボはその変化に対応し、スマート端末市場における地位を確保することで、その実力と対応能力を示した」と分析している。
レノボの楊元慶・会長は、「当社のアジア太平洋地域や米国、欧洲、中東、アフリカにおける收入は、いずれも増加している。特に米国でのパフォーマンスが注目を受けている。アジア太平洋地域では、日本における新たな成長エンジンが牽引し、収益力が顕著に向上した」と語る。
3年前、同社の中国における收入は全体の約半分を占めていたが、同期はそれが36%に減少した。一方、海外における收入が64%に増加した。
同社のキャッシュ・フローも安定している。同社の黄偉明・最高財務責任者(CFO)によると、6月末の時点で、同社の現金は約36億ドル(約3600億円)だった。
楊会長は、「米グーグル傘下の携帯端末メーカー・モトローラの業績が明らかに改善している。そのため、当社がモトローラ・ モビリティーの買収を完了させてから4-6四半期以内にモトローラを黒字に転じさせることができるだろう。そして、当社の業績アップを牽引してくれるだろう」とさらなる飛躍に自信を見せている。
同社の業績報告も、「IBMのx86サーバー事業の買収は最終的な段階に入った。当社は今後も急速に成長するだろう」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年8月18日