「息子がいると、老後が楽だ」とよく言うが、実際にそうなのだろうか?米プリンストン大学のある研究によると、高齢の親の世話を主にしているのは「娘」で、実際には娘がいるほうが老後が楽であることが分かった。広州日報が報じた。
同研究で、米国で2004年から50歳以上の高齢者2万6000人を対象に実施された追跡調査を分析した結果、親の世話のする時間は、娘が1カ月当たり平均12.3時間だったのに対し、息子は半分以下の5.6時間だった。
米国のCBS放送は19日、同研究の報告を行った同大学社会学部の学生の言葉を引用し、「高齢の親の世話に、娘が使う1カ月当たりの時間は、息子の2倍以上で、約7時間の差がある」と指摘した。
同調査によると、子供がいる家庭において、誰が親の世話をするかはほぼ「性別」で決まる。同学生は、「姉妹がいる男性なら、親の世話が減る。反対に、兄弟がいる女性なら、親の世話をする時間が増える」とし、「男性は親の世話という責任を姉妹に託しているということ」と分析している。姉妹や妻がいない状況下でなければ、多くの男性は親の世話に介入しようとしないのだ。
同学生は、「米国では、高齢者の世話を、家族が担わなければならないが、その多くを娘が担っているのは明らか」とし、その原因として、「女性は子供の頃から『世話役』になることが多い」ことを挙げた。また、世話の対象が女性の場合、息子はやりにくいと感じることも考えられる。
「現在、男性は家事や子供の世話を担うようになっているが、親の世話という面では、まだ明らかに女性に頼る傾向にある」。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年8月21日