フィンランドの電気通信機器大手・ノキアの北京研究開発センターで「非情な」リストラに見舞われようとしている大勢の従業員は、これからどこへ行くのだろうか。阿里巴巴と小米はこのほど、ノキアの技術者を雇い入れる意志があることを明らかにした。だが小米の関係者の「微博」(ウェイボー)によると、ノキア関係者の一部は小米に求職しても、冷たくあしらわれる可能性があるという。「新京報」が伝えた。
小米の関係者は4日、微博の中で次のように述べた。「ノキアの友人たちがたくさん、小米に仕事を探しに来た。そこで聞いてみた。ノキアが坂道を下るようになったのはここ数日の出来事ではない。どうしてリストラされるまで放っておいて、今頃になって次の仕事を探しに来たのかと。彼らの答はみな同じだ。ノキアはよかった。外資系企業の待遇で、給与は高く、休暇は多く、仕事は少なく、そんなにがんばらなくてよかった。それで今までやめるにやめられなかったのだ、という。こういった人たちには次のように言うしかない。ごめんなさい、小米にはそんなに条件のいい仕事はありません」。
この微博は2万回以上転送され、小米関係者の態度はネットユーザーたちに「優越感に浸っている」との反発を呼んだ。小米が「トラブルに乗じた人材集め」という見方をする人もいる。
小米関連部門の責任者は5日、この関係者は百度貼吧の運営担当者で、微博での書き込みは個人の見解であって小米の考えを代弁しているわけではないとコメントした。一方、この関係者は、「ノキアの歴史は長く、実力は高く、ボトルネックにぶつかったのはさまざまな要因がそうさせたのであり、ノキアの従業員たちがだめだったからではない。ノキアの従業員たちが小米で働くことを歓迎する。、小米のドアはこれまで通り開いている」と述べた。
最近、小米に求職するノキア従業員が増加中だが、統計データはまだない。小米はこれまで長らく従来型携帯電話メーカーから人材を集め、研究開発の技術者、測定テストの技術者、ビジネス担当者などあらゆる人材を採用してきた。
阿里巴巴(アリババ)も微博の「集団招聘」のアカウントで、ノキア従業員を温かく迎え入れる姿勢をうち出している。