学校が始まった初日、新入生は、厳かな雰囲気の中で学校側に丁寧に迎えられたことを感じ、他人を助けることの楽しさや充実感を高学年の先輩から教わり、何事においても守らなければならない校則があることを理解する。また、きちんと整えられた会場で入学式が始まり、また元通りに整然と片付けられて終了する一部始終を目の当たりにする。厳粛な式に好き好んで出席する6歳児などいない。彼らにとって、姿勢を正して椅子に座り続けられるのは、せいぜい20分が限界だ。だが、彼らは、式の厳粛な雰囲気から「辛抱」することを学ぶ。これこそが、自主独立の精神を持った人間に成長するための第一歩なのだ。
日本では、学校の新年度は、9月ではなく4月に始まる。日本の4月は、どの道を歩こうとも、見事に咲き誇る桜を見ることができる。青空を背景として鮮やかさが引き立つ桜の花は、まさに圧巻の美しさとしか言いようがない。日本の幼稚園、小中高校、大学はすべて、この季節に新年度を迎え、美しい桜から祝福され、入学式が執り行われる。これは、一種独特の日本文化だと言えるだろう。
視覚的な記憶というものは、案外良く覚えているものだ。月日が移り変わり、長い年月を経ようとも、桜の花を見ると、正装に身を包み学校生活をスタートさせたあの春の日のことを、日本人なら誰でも懐かしく思い出す。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年9月18日
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