どこの国で使える？中国の運転免許証 (2)

〇韓国：中国の免許証は「拒絶」

11月18日に開かれた韓国政府の国務会議において、「済州特別法」草案が審議、通過し、中国人観光客が済州島でレンタカーを運転することが認められた。この決定は、韓国国内で物議を醸した。反対側の意見は、「中韓両国は、韓国で中国の運転免許証が通用するという内容の合意を交わした訳ではない。このため、中国人観光客による済州島での運転を政府が認めるのは、『時期尚早』である」というものだった。中国の運転免許証は、韓国では「拒絶」されている。

〇日本：中国の免許証は直接使用できない

日本では、中国の運転免許証はそのまま使用することはできない。日本の運転免許証以外で日本が認めているのは、国際運転免許証と中国台湾地区の運転免許証に限られる。中国大陸部の人が日本の運転免許証を取得するためには、長期滞在ビザを所持していることが条件となっている。だが、日本の運転免許証試験に中国人が合格することは、日本と中国の交通規則が異なるため、それほど簡単ではない。たとえば、日本は左側通行で、ハンドルは右ハンドルだ。

〇英国：中国の免許証、1年間有効

英国では、中国大陸部で発行された運転免許証は、1年間に限り使用することができる。一方、香港地区の運転免許証は、無制限で使用できる。英国の自動車は右ハンドルで左側通行であるため、中国人が英国で運転する場合は、慎重に徐々に慣れていく必要がある。

〇ドイツ：中国の免許証、半年間有効

中国の運転免許証は、ドイツでも制限付きで使える。中国人ドライバーがドイツで運転する場合、中国の運転免許証とともに、ドイツ裁判所が指定した翻訳書類あるいは在ドイツ中国大使館が承認したドイツ語版運転免許証を携帯しなければならない。ただし、有効期間は6カ月に限られる。12カ月以上の滞在が許可されている場合は、ドイツの教習所で運転免許試験を受験しなければならない。

ドイツは、運転免許の取得が世界で最も難しい国だといわれている。最初に視力検査を受け、続いて8時間に及ぶ応急手当講座を受講し、さらに14項目の理論授業と12項目の技能教習（高速道路での運転教習や夜間の運転教習を含む）を受けなければならない。その上、教習費用も約2千ユーロ（約29万4千円）と極めて高い。（編集KM）

「人民網日本語版」2014年12月11日