サンフランシスコ地区サンマテオ郡のSuruki Supermarketのマネージャー、Ken氏によると、米国が一部日本産品の輸入を禁止した後、同店で販売されている野菜、特に葉物類はほどんとカリフォルニア州やメキシコ、中国生産のものだ。
▼禁止されているのは日本の一部地域、一部産品のみ
4月3日、FDAが公式ホームページで発表した「警告」は禁止令ではなく、公告である。「警告」によると、米国は検査を経ずには日本の福島県、青森県、千葉県、群馬県、茨城県、岩手県、宮城県、長野県、新潟県、埼玉県、静岡県、栃木県、山形県、山梨県の14の地域で生産された一部製品の米国への輸出を禁止している。一部製品とは牛乳、バター、粉ミルク、乳幼児用粉ミルク、及びその他乳製品、野菜及びその加工品、米、麦、魚類,肉類・家禽類、貝類、ウニ、柑橘類、キウイフルーツ等だ。
日本の行政区分によると、日本には1都(東京都)、1道(北海道)、2府(大阪府、京都府)、43県がある。影響するのは上述の14県の産品だ。しかも一部の県はわずか1、2種類の産品のみが米国への輸出を禁止されている。例えば山梨県や静岡県、埼玉県では野生のキノコだけが禁止され、山形県と新潟県ではクマ肉だ。
状況を米国・サンフランシスコの日系スーパーの調査で確認してみた。原産地が日本の野菜や米が依然として販売されているのだ。サンフランシスコ・サンマテオ郡のSuruki Supermarketのマネージャー・Ken氏によると、米国が一部の日本商品を禁止した後、現在同店で販売されている野菜、特に葉物類はほとんどカリフォルニア州やメキシコ、中国などで生産されたものだという。唯一日本から輸入された芋を「これが日本から輸入された唯一の野菜だ」と指差した。同店内では10以上のブランドの米が販売されていたが、産地はいずれもカリフォルニア州だ。Kenさんによると、先週初めて日本からブランド米の新米を輸入した。袋の上には「新潟県魚沼産」と記されている。新潟県のクマ肉は輸入が禁止されているが、米は米国へ輸入することができる。
放射性物質の被害が最も深刻な福島県では牛乳やキノコ、米、筍、キウイフルーツなど72種類の産品が米国への輸出が禁止されており、日本で産品制限が最多の地域となっている。