▽桃やスイカ、卯の花を食べる地方も
立秋には、肉料理の他にも食べ物に関する習慣があり、「啃秋」「咬秋」などと呼ばれている。
この習慣は北京、天津、河北の一帯で盛んに行われており、立秋の前日にかぼちゃ、砂糖漬けナス、ナギナタコウジュのスープなどを庭に置いておき、立秋の日に食べることで、暑気を払い、赤痢や下痢を防げると言われている。
北方と江南の一部の地方では、立秋にスイカを食べる習慣がある。スイカは暑気を払い、身体に停滞した湿気と熱を取り除く効果を持つ。江蘇省などでは、立秋にスイカを食べることを「咬秋」と呼び、あせもを防げるという。
また、卵や桃、おからを食べる習慣がある地方もある。杭州では、大人も子供も1人1つずつ桃を食べる。食べ終わった後の桃の種はとっておいて、大晦日の夜に種を炉で焼いて灰にすると、来年の病気を免れることができると言われている。
山東省の一部の地方(青島、莱西など)では、卯の花を食べる習慣が行われていた。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年8月7日