「涼風至(すずかぜいたる)」とも言われる立秋が明日に迫っている。立秋は、季節の変わり目の節気であり、秋の始まりを意味する。長く続いた夏の暑さをようやく乗り越えて、人々の食欲が出始める時期でもあることから、立秋の慣わしには食べ物、特に肉に関するものが多い。人民日報海外版が伝えた。
▽身体を洗って残暑に備える
立秋には、入浴に関する習慣が多い。中国の各地方には立秋の日、太陽が昇る前に身体を洗う、日の光に晒した水で身体を洗う、あるいは立秋には身体は洗わないといった習慣が見られる。これは、立秋を過ぎても「秋老虎(残暑)」がしばらく続くためで、あせもなどの夏の病気を防ぐためだ。
例えば、蘇州では古くから、立秋の朝にお湯で身体を洗うという伝統がある。庭のペパーミントの木から葉っぱを数枚摘み取り、その葉を浸したお湯で洗うというところもある。