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中日交流を促す日本の元軍人 (4)

抗日戦争勝利70周年インタビューシリーズ第6期

人民網日本語版 2015年08月14日15:28

金子さんが「日中友好元軍人の会」に入会し、真に中日友好交流活動に取り組むようになったのは元日本兵で元陸軍中将の遠藤三郎と出会ってからだった。遠藤さんは戦後日本の著名な対中友好の人で、日本の侵略戦争の真相を紹介し、侵略戦争の反省と中日友好を主張し、「日中友好元軍人の会」を設立した人物だ。遠藤さんの推薦の下、金子さんは1980年に正式に同会に入会した。

金子さんが電通を退いてからは、この会の活動が主な仕事となり、その後事務局長を担うことになる。「日中友好元軍人の会はこれまで中国の友好団体と連携を図り、相互訪問交流を展開してきた。定期的に中国側の訪日客を受け入れ、日本での生活や勉学をサポートし、反対にこちらから訪中した際には手厚いもてなしを受ける」と話す。

かつて経費が十分に確保されていた時には、同会は毎年3、4人の中国側交流訪問者を招き、こちらの会員の家に住み、同会の支援の下日本の大学で学んだ。しかし、会員が高齢化するにつれ、退職する会員も増え、受け入れにも経済的圧力に直面し、中国側訪日数は2年に1回に減らさざるを得なくなった。

また、交流活動は近年の両国政治関係の影響も受け、一時交流が途絶えた時期もあった。金子さんは安倍政権の歴史と戦争に対する姿勢を批判しており、安倍政権の安保法案や歴史認識における誤った認識が中日関係の大きなマイナス要素となっていると指摘している。政治関係がどうあれ、民間交流は持続的に展開していくべきとも語った。

両国関係の未来について、金子さんは両国の若者に大きな期待を寄せている。「今日多くの中国人観光客が日本を訪れており、中国語を学ぶ日本人も多い。ビジネス交流のためだけの相互学習に留めるのではなく、両国の若者にはしっかりと歴史を学び、とりわけ両国の交流史をしっかり学んでもらいたい」と語った。

最後に金子さんは、「やはり勉強が大切。読書なり、戦争経験者の話を聞くなり様々な方法を通じてたくさん学び、物事の善し悪しを判断する能力を身につけていってほしい」と両国の若者に期待を寄せた。(編集IM)

「人民網日本語版」2015年8月14日 


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