日系高級車がその典型だ。レクサスは2004年、中国市場に入り、一度は中国市場で最も成長スピードが速い高級車ブランドとなった。だが、2011年、ドイツ車3強(アウディ、BMW、ベンツ)が急成長するとともに、レクサスの目標販売台数はずるずると低下、今に至っては、国産車を下回る有り様となっている。
ホンダ・アキュラ4S店(ディーラー)の店長は、「中国市場の日系高級車ブランドはいずれも、大変保守的だ。特に、アキュラはマーケティング戦略において最も保守的であり、販売店に対して、販促サポートをほとんど行わない」と指摘した。
一汽トヨタを例に挙げると、マークX、クラウン、プラド、ランドクルーザーGXRなどの高級車の販売台数は、軒並み下落して主流から外れるようになった。これによって、日系車がブランド力において多大なダメージを被ったことは間違いない。
日系車の1-7月販売台数は増加したものの、下半期に「値下げ」や「新製品販売ラッシュ」といった切り札が出されない場合、持続力は極めて心もとない。より効果的な戦略が打ち出されず、中日関係の緊迫状態が続けば、日系ブランドが切望する「徹底反撃」の道は、茨の道となるだろう。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年8月17日