2015年7月、トヨタ自動車の在中販売台数は、前年同期比23.7%増の9万2500台。同社の1-7月在中累計販売台数は、同11.9%増の60万5300台。ホンダの7月在中販売台数は同50.4%増の7万3100台。同社の1-7月在中累計販売台数は、同32.8%増の53万3998台。日産の7月在中販売台数は、同13.9%減の8万4200台。同社の1-7月在中累計販売台数は、同2.8%増の67万2100台だった。
全国乗用車市場情報連合会(CPCA)の崔東樹・事務局長は、「日系車の製品力が急速に向上し、市場の潜在力は大きく、消費者からの認知度は高い。これらの要素はいずれも、日系車の販売が回復し、下半期の急成長につながる可能性をもたらすものだ」とコメントした。
〇「新車効果+値下げ戦略」で市場での回復を図る
今年2月のカローラ販売台数はわずか1万316台だったが、値下げ後の3月には、1万8535台まで回復した。6月の販売台数は2万3千台まで増え、一汽トヨタのラインナップでは、販売台数トップに輝いた。5月、東風日産シルフィの値下げ幅は21%に達し、同月の販売台数は2万7700台と、乗用車市場の販売台数首位に立った。また、広汽トヨタ・レビンと東風日産サニーの値下げ幅はいずれも、前年同期比11%拡大した。
CPCAの崔事務局長は、「日系車は、中国市場の変化に対応するために措置を講じるようになった。たとえば、新車の販売や値下げが功を奏し、日系車の上半期の販売状況は、全体的に回復傾向を呈した」と指摘した。
日系ブランドが今年発売した新車に対する消費者の評価は、かなりまちまちだが、日系車は、中国市場における研究開発の重点を、だんだんとSUV車にシフトしているだけでなく、中国の消費者が好むターボチャージャー・エンジンも、積極的に採用し始めている。