海外移住者専用のSNS・InterNationsの調査によると、多くの外国人は、中国は高収入を得、キャリア成長できる場所となっているものの、中国の文化に溶け込み、現地の人と友達になるのは難しいと感じているようだ。環球時報が米誌「フォーブス」の24日付の記事を引用して報じた。
InterNationsの調査によると、外国人にとって中国は、高収入の仕事が見つけやすい場所となっている。「海外勤務指数」の「ポスト・職業」の項目で、中国はマルタと米国に継ぐ3位。中国で暮らしている多くの外国人が給料に満足している。調査に答えた回答者の4分の3が、現在の経済状況に「満足している」と答え、可処分所得について、約9割が、「十分」、又は「必要以上にある」と答えた。
InterNationsの創始者は報告書の中で、「中国で暮らしている外国人の4分の3が、仕事に満足しており、前途も明るいと感じている」としている。同調査は、195の国・地域で暮らしている、170カ国の1万4300人を対象に実施された。
調査会社「ECA」が最近発表した報告書によると、中国で暮らしている外国人の収入は現在も増加を続けている。中間管理職に就いているある外国人の平均年収は、27万6千ドル(約3312万円)に達しているという。
ただ、同調査は、中国で暮らしている多くの外国人が現地の文化に溶け込めず、自分の周辺の人以外と友人になることはないという、普遍的な課題も明らかにしている。回答者のうち、「中国にいてわが家に帰ったように感じる」と答えたのはわずか半数だった。また、「住みやすさ指数」において、中国は64カ国中、56位に沈んでいた。
同報告書は、「ほとんどの外国人は、中国人は友好的と感じているが、現地の人と気軽に友達になれると感じている人は3分の1に過ぎない。言葉の壁も主な原因の1つだろう。回答者の81%が『中国語は難しい』と感じていた。また、調査に答えた専門家の約半数も、『主に他の外国人と交流している』と答えた。回答者の半数は、米国、ドイツ、英国、オーストラリア、カナダだった」としている。
「人民網日本語版」2015年8月28日