このほか、復旦大学心理学部の張学新教授は、中国人が種を好む理由として、次の通り指摘した。
1 種は、手っ取り早く食べられる上、準備もこの上なく簡単だ。種で来客をもてなすことは、客人に対する主人の好意を良く示しているだけではなく、客側も、種を食べることで『心づくしのもてなしを受けている』感覚を得る。このようにして、知らず知らずのうちに、一種の喜びに溢れた社会での人付き合いの基盤が出来上がる。
2 種を食べると、緊張が和らぎリラックスできる。人との付き合いで、緊張しすぎる、あるいは白けた雰囲気になることは、往々にしてある。そんな状況で、食べ物が話題になると、緊張の糸がほどける。種をかじるという行為は、小さな動作で、誰でも簡単にできる動作なので、人は思わず楽しくなる。食べていると、お互いにリラックスしてその場のムードが和む。
3 種を食べると、お互いの険悪なムードが解除されやすく、気持ちよく交流できる時間が長くなる。さらに、種自体の持ち味が、緊張したムードを和らげ、食べた人にはリラックスモードのスイッチが入り、お互いの敵意が取り除かれ、お互いにますますリラックスできる。
4 種をかじることは、「少ない量を何度も食べる」飲食行為の一種だといえる。いつでもストップできるし、またいつでも食べ始めることができる。種をかじる時間が長引く結果、社交に十分な時間をかけることができる。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年9月15日