「環遊日本」写真コンテストの投稿作品(作者:KathieK)
自分の生活を写真に記録すれば、記憶をいつまでも留めることができる。しかしながら、私たちは写真を撮りすぎではなかろうか?環球網がBBCの記事を引用し、伝えた。
米フェアフィールド大学の心理学教授のリンダ・ ヘンケル氏が最近行った研究によると、私たちは多くの写真を撮影するため精力を費やしているが、これはむしろ私たちが後であったことを詳細に思い出す能力を損ねているという。
ヘンケル氏が2014年に実施した研究で、被験者となった学生たちはある博物館を見学し、一部の芸術品の撮影を許可された。しかしこの一部の芸術品を除き、撮影は禁じられた。翌日の試験によると、学生たちは撮影した作品の詳細な点まで思い出せなかった。同氏はこれを、「写真撮影減殺効果」と呼んでいる。
同氏は、「こうなるのは、私たちがカメラを外部記憶装置としているからだ。カメラは私たちの代わりにさまざまなことを記憶してくれるので、わざわざ記憶するための措置を講じる必要はないと考えがちだ」と述べ、「撮影は私たちの短期的な記憶力を損ねるが、後になり写真で過去を振り返ることができる」と付け加えた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年9月24日