スマートフォン(スマホ)のパターンロック機能は、「123456」のようなパスワードと同じく破られやすいことが、最近の調査によって明らかになった。多くのスマホユーザーが設定しているパターンはシンプルで、似通っているからだ。
「123456」、「password」など、簡単なパスワードを設定している人は多い。しかし最近の調査によって、スマホのパターンロック機能も、「123456」のようなパスワードと同じく破られやすいことが明らかになった。ノルウェー工科大学の大学院を卒業したマルテ・ロージュ氏は修士論文の中で、4000人のユーザーが設定したパターンの統計と分析を行った。結果、77%が設定した図形パターンは4つの角のどれかを起点としており、44%は左上からだった。ロージュ氏はラスベガスで開かれたパスワード専門会議「PasswordsCon」で調査結果を発表し、「数字にせよアルファベットにせよ、パスワードの設定の習慣は似通っている」と述べた。
ロージュ氏はパターンのうち最も多かったのが 4 つの点を通過するパターンで、8つの点を通過するものは少なかったと指摘した。また約10%のユーザーは、C、M、Nなどアルファベットの形を設定していた。これらのアルファベットは、彼らの子供や重要な人の名前のイニシャルであることが多い。
ロージュ氏は、携帯電話のパスワードをより安全にしたければ、図形パターンを設定する際にどこかの角から始めず、アルファベットの形にするべきではないと提案した。ラインを交差させ、できるだけ多くの点を通過させるべきだというのだ。こうすることで、一目で見破られることがなくなる。同氏はまた、画面を常にきれいにするよう提案した。画面の指紋の跡が、図形パターンを露呈する可能性があるからだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年8月27日