止庵氏は、「村上春樹氏と東野圭吾氏を純文学と大衆文学の両極に例えるならば、伊坂幸太郎氏は東野氏よりも村上氏に近い作家と言える。村上氏と伊坂氏が近年注目する分野は似ており、これまでの個人的な世界から世界全体へと注目の対象が広がっている。これには権利、独裁、邪教といった社会現象も含まれる」としたほか、「伊坂氏は6つの物語と、哲学性に富む台詞を通じて、様々な人間、様々な人生の、異なる人生観と価値観を映し出した。大千世界の様々な現象をまるでパズルのように組合せ、最後には人生について考えさせられる内容になっている。伊坂氏の描く死神は、ただの傍観者ではない。仕事のために人間の生活に介入し、あっと驚くような回答を出す」と述べた。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年10月15日