日本臨済宗妙心寺派霊雲院の則竹秀南住持が13日、「中国侵略日本軍南京大屠殺遭難同胞紀念館」で行われた、2回目の「国家追悼日」の記念式典で、犠牲者のリストが書かれた壁を前に、犠牲者の冥福と中日両国の平和を祈願してお経を唱えた。中国新聞網が報じた。
同日、南京市は雲に覆われ、小雨が降る中、日本から来た各宗派僧侶35人が、中国の僧侶と共に、昨年と同様、平和を祈ってお経を上げた。
犠牲者の名前が書かれた壁や高齢になった大虐殺の生存者を前に、真宗大谷派利覚寺の長谷良雄住職を筆頭に、日本の同派東本願寺の僧侶数人が共に、日本軍が犯した犯罪行為を謝罪し、許しを求めた。
また上海華東師範大学で民俗学を学んでいる日本人留学生の馬場彩加さん(24)が、「加害者の子孫として、犠牲者とその遺族に心から謝罪する。当時の日本の仏教徒も、仏法の名を悪用して、侵略の急先鋒となり、侵略を『聖戦』と呼んで、若者を戦場に送った。そして、中国に数えきれない災難をもたらした。貴重な命を奪われた人々の声なき訴えを心に刻み、歴史を教訓とし、未来に警告を与え、両国の友好を切り開く礎石とすることを誓う」との言葉を、ぎこちない中国語で述べ注目を集めた。
馬場さんは取材に対して、「高校の時にこの歴史を知ったが、よくは知らなかった。大学に入り、南京大虐殺関連の本をたくさん読み、とても悲しい気持ちになった。少し前に、指導教授とともに紀念館を見学し、彫刻や万人坑(人捨て場)がとても印象深かった。両国の平和のために何かしたいと思っている」と語った。
記念式典では、生存者4人が家族に対する沈痛な思いを込めて手を震わせながらろうそくに火をつけると、日本の僧侶数人が4人を支えながら、深く頭を下げ謝罪していた。
「人民網日本語版」2015年12月14日