中国の検索大手・百度が14日午後取材に対して、金融サービス事業グループのフュージョンストームグローバル(FSG)と自動運転事業部を立ち上げたことを明らかにした。京華時報が報じた。
組織の骨組み調整も
FSGは、消費金融業務、第三者決済サービス・ウォレット支払業務、ネット証券業務からなっており、百度消費金融の業務チーム、百度ウォレット支付業務チーム、百度ネット証券業務チーム、百度金融市場研究・戦略チームがFSGに編入される。
さらなる効率向上のため、百度は同時に、組織の骨組みの調整も行うと発表した。
また、今月初めに、自動運転車の様々な道路での試験走行が成功したのを機に、自動運転事業部も立ち上げた。
自動運転産業への布石
自動運転車の開発を行っている米インターネット大手・グーグルと同じく、百度の自動運転事業部も「スマート移動・タイムシェアリング」を目標に、自動運転車サービス提供の時分割を行い、自動車リソースのタイムシェアリングを実現したい考えだ。
同部の王勁・部長は、同部設立発表会で、「これまで、車の価値は主に、エンジンやトランスミッショなどの機械設備に現れていた。しかし、今後は、スマートシステムに移る。今後、スマートシステムが制御する、完全自動運転が実現するだろう。10年後には、新たに生産される車の80%が自動運転車となると見込んでいる。人工知能技術を研究して、試験走行を成功させ、自動運転事業部を立ち上げた。オープンなシステムを構築し、3年以内に実用化し、5年以内に量産することを目標にしている。当社は現在、自動運転車産業の布石を着実に加速させている」と述べた。
「人民網日本語版」2015年12月15日