煙霧が深刻で風が少ないのは三北(東北・西北・華北)生態保安林が関係しているのではないか?砂漠化対策が実施されている地域をめぐる注目の話題について、国家林業局は29日に記者会見を開き、回答した。新華社が伝えた。
メディアからの「最近、煙霧がますます深刻化しており、風がますます減ってきている。風が少ないのは三北生態保安林が原因ではないかという説があるが?」という質問に対し、国家林業局の張永利副局長は「煙霧は汚染物の排出と気候の異常という2つの主な原因で生じている。特に大気の還流の異常が汚染物の拡散を難しくしており、煙霧を生じさせている。しかし森林による防風作用は地表風に限られているので、大気の還流に影響を与えることなどなく、この説は科学的根拠に乏しい」と回答した。また「逆に森林の増加は土壌の浸食と地表の塵や埃の巻き上げを減少させ、一定レベルでの大気中の粉塵や顆粒物の含有量を低下させて煙霧が生じる条件をわずかながら減らしている」と張局長は説明した。
国家林業局の張建龍局長も「植樹造林の増加は風速に影響を与えない。例えばここ数年北京の黄砂は明らかに減少しており、これはひとえに植樹造林と森林被覆率のアップがもたらした結果、風速を低下させているからだ。しかし風速の低下には限度があり、しかもそれは地表風の風速だ」と語った。(編集TG)
「人民網日本語版」2015年12月30日