2016年1月4日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>経済

中国のロボット産業 発展の潜在力は大きいが、重要部品を輸入に依存 (2)

人民網日本語版 2016年01月04日14:31

▽コア技術と重要部品を輸入に依存

現時点では、中国国産ロボットの市場シェアはわずか30%前後にとどまっており、しかもほとんどが業界の低いレベルにとどまり、先端ロボットはほぼ輸入に依存している。専門家によれば、中国の産業用ロボットの先進国との差は主に、コア技術と重要部品にあるという。精密減速機、コントローラー、サーボシステムおよび高性能ドライブといった重要部品のほとんどを輸入に依存しており、そのコストが生産コスト全体の70%以上を占めている。コア部品の調達コストだけですでに国外の同類ロボットの販売価格を上回っているため、中国企業はなかなか国際競争に勝つことができない。

曲道奎氏は「ロボット産業の川上に位置するのはコア部品、ロボットの脳に当たる。中国はこの分野をほぼ輸入に依存している。川中に位置するのはロボット本体、つまり体だ。川下はシステムインテグレータで、中国企業の95%がこの部分に位置する。国内の様々な規模の数百の企業がローエンド市場で均質化し拡張している。中国のロボット産業は重要部品とコア技術の面で全面的に飛躍を果たし、産業の基礎を固め、持続的で健全な成長を実現する必要がある」と述べる。

▽次世代ロボットの開発で主導権を握るべき

情報技術、特にインターネットや人工知能と製造業は深く融合しており、ロボット産業はいま『2.0時代』に突入しようとしている。曲道奎氏は、「今が重要なターニングポイントだ。ロボットは今や、製造業だけでなく、人々の生活の各分野に入り込み、様々なロボットが全面的に市場に進出している。伝統的なロボットはすでに低付加価値の時代に突入しており、アップグレード・モデルチェンジが必要だ。新たなロボット産業が徐々に成熟化している」との見方を示す。

王天然氏は「人工知能とインターネット技術の発展は、ロボットに力強い『後脳』を提供し、知能水準を向上させることだろう。物質科学の発展に伴い、人工筋肉などを用いた『軟体ロボット』を製造できるようになる。脳科学との結合により、ロボットの行為を直接制御できるようになる。さらに生命科学との融合により、生き物に似たロボットが生まれる」と指摘する。

専門家は、「伝統的な産業用ロボットの分野では、中国と国外との格差が比較的大きい。追いつき、追い越すためには、知能化の分野で取り組みを加速し、ロボットとIT技術、ビッグデータ、ネットワーク、人工知能などを融合させ、次世代ロボットの開発で主導権を握るべきだ」との見方を示す。(編集SN)

「人民網日本語版」2016年1月4日


【1】【2】

関連記事

コメント

最新コメント

アクセスランキング