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アフガニスタン問題、和平に光をもたらした4カ国協議 (2)

人民網日本語版 2016年01月14日09:13

 パキスタン・イスラマバード戦略研究所の国際問題専門家・Najam Rafique氏は人民日報の取材に「今回の4カ国協議はアフガニスタンの和平プロセス再開推進に向けて関係各国が踏み出した重要な一歩だ。特に中国と米国が和平推進のために共に努力したことは、アフガニスタンの和平回復・確立の助けになり、地域の安定維持にもプラスだ。アフガニスタンの和平プロセスにおいて中国政府が一層積極的で重要な役割を果たすことを信じる」と指摘した。

■和平プロセスは依然多難

 アフガニスタン和平プロセスは依然多くの障害に直面している。国内要因以外に、パキスタンとの長年の対立も和平プロセスにとって大きな障害だ。アフガニスタンは、パキスタンがタリバンの国内活動に便宜を図っており、タリバンの指導者もパキスタンに隠れていると考えている。一方パキスタンは、アフガニスタンによるインドとの関係強化にやや懸念を抱いている。分析によると、アフガニスタン側が昨年12月に4カ国協議の開催を発表して以来、タリバンは同国南部での襲撃に拍車をかけ、対応に窮したアフガニスタン側の軍事能力に意図的に挑戦するとともに、パキスタンに圧力を加えている。今回の4カ国協議はアフガニスタン和平問題について各国が広範な共通認識を得たことを示すものだが、この目標をどう実現するかについてパキスタンとアフガニスタンには依然溝がある。アフガニスタン側は「調停を受け入れない」武装勢力を軍事的手段で攻撃する方針を堅持しているが。パキスタンは現在軍事的手段を議題とするのは始動したばかりの和平プロセスにマイナスの影響を与えるだろうと考えている。

■専門家:中国はアフガニスタン問題で私利がない

 中国国際問題研究所の董漫遠研究員は「4カ国協議はアフガニスタン問題の政治的解決を推進するとの国際社会の決意を示した。政治的解決はアフガニスタン国民の利益に合致する。アフガニスタン国民は平和で穏やかな環境を渇望しており、政治的解決の推進に向けた関係国の努力はこの期待に応えるものだ」「アフガニスタンとパキスタンは共に中国の友好的近隣国であり、中国は当初からアフガニスタン問題の政治的解決プロセスに積極的に関与し、『アフガニスタン人主導、アフガニスタン人のもの』の原則を支持しており、引き続き建設的役割を発揮することを望んでいる。中国はアフガニスタン問題において私利がなく、中国がアフガニスタン問題の政治的解決を積極的に推進するのは地域の平和・安定の大局のためを考えてのものだ」と指摘した。(編集NA)

 「人民網日本語版」2016年1月14日


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コメント

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室戸 桂一朗   2016-01-1458.157.98.*
アフガニスタンに止まらず、世界各地の紛争の仲介に、積極的に尽力してほしいものです。また、積極的な平和外交、政治仲介を通して、政治体制を問わず、平和こそが第一であることを世界に示すことが重要であり、愚かで偏狭な価値観外交などというものは、国際平和の敵であることを示すべきでしょう。