二段階迎撃システムは一段階システムでのミスを防ぐためだが、実際には「PAC3」だけでは朝鮮の「ノドン」型ミサイルなど中距離弾道ミサイルを低空で撃墜するには不十分だ。こうしたミサイルは大気圏再突入後、毎秒3~7キロという高速に達するためだ。
「THAAD」が高度20~150キロでミサイルを迎撃することから、日本はこの終末高高度防衛ミサイルと、イージス艦のMDシステム、「PAC3」MDシステムによって、三段階のMDシステムを構築することを望んでいる。
また、日本が「THAAD」導入を検討しているのは軍事防衛上の考え以外に、日米同盟を一層揺るぎないものにし、近隣諸国に対する抑止を強化するといった強い政治的要因もあると指摘される。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年2月16日