そして、「『漢方薬』の最大の強みは、品質の基準の高さ。中国の中国医薬製剤は輸出時に、欧米諸国に『基準を満たさない』とされてしまうことが多い。昨年以降、国外で基準を超える重金属が検出された中国医薬製剤は多くの種類に上る」と明かした。
その他、中国の中国医薬企業は、特許の面でも遅れをとっている。製薬会社・重慶太極実業集団の白礼西・董事局主席は、「抗マラリア薬であるアーテミシニンを発見した屠呦呦(トゥ・ヨウヨウ)氏はノーベル賞を受賞した。しかし、アーテミシニンのコア技術の特許はスイスの企業が早くに取得した」と指摘する。
中国のほとんどの中国医薬は特許申請をしていない。例えば、米国は、中国医薬の材料となる薄荷(ハッカ)の特許を複数取得し、ガム市場で多額の利益を出している。また、伝統的な中国医薬製剤・牛黄清心丸は、韓国が特許を申請し、今では「牛黄清心液」という名前になっているという。
「人民網日本語版」2016年2月25日