日本の伝統的な刀制作産業にとって、細長い木炭を均等に叩いて焼成に最もふさわしい形にするのも、重要な技術の一つだ。山田さんは、「初めの頃はよくわからなかったが、後になってこの業界には『入門して炭叩きに3年』という言葉があるのを知った。本当に鍛冶師になることを志す人でなければ、孤独に耐えきれないだろう」と話す。
日本では鍛錬、冷却、研磨などの技術を身につけ、独立した一人前の鍛冶師になるには、少なくとも10年はかかる。山田さんは小さな工房で刀を叩いて20数年になる。今では確かな技術を身につけ、日本国内はもとより海外でも名を知られる存在になった。
山田さんは、「自分は刀を愛している。人生で最大の楽しみは自分の技術が少しずつ進歩するのを見ていることで、金をたくさん稼げればいいということではない」という。すべての刀に自分の名前を刻んでおり、「顧客から金高の刃物は使いやすいと言われることが、自分にとっては最大のほめ言葉だ」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年4月1日