●値上がりの元凶は「アベノミクス」
日本羊毛産業協会の長澤則夫・専務理事は、電話取材に対し、次の通りコメントした。
「『中国の旺盛な羊肉需要が日本の学生服値上がりの一因になっている』という朝日新聞の見方に、私は同意できない。日本の学生服が値上がりしている原因は、羊毛価格の上昇にある。羊毛価格が上がった原因は2つある。まず1つ目は、羊毛市場の需要が大きく拡大したため、主な羊毛生産国であるオーストラリアの羊毛価格を招いたことだ。2つ目は、円安によって日本の羊毛輸入の負担が強まったことにある。通常、原料価格の上昇は、約6カ月後に製品価格に反映される。日本円が底を打った時期は、今からちょうど半年前だ」
安倍総理は政権を握った後、日本のデフレ不況からの脱却と不景気の泥沼からの脱出を誓った。実際、「アベノミクス」実施後、日本の物価は上昇を続けたが、国民の給料は伸び悩んだ。これによって日本人は「苦難に満ちた」生活を余儀なくされた。度重なる世論調査の結果を見ると、圧倒的多数の国民が、アベノミクスに対して厳しい評価を下している。羊毛の値上がりに関しては、誰が最も責任を問われるべきかについて、日本のメディアが分からないはずはない。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年4月19日